4月23日、「ミシュランガイド京都・大阪2026」の全セレクションが発表されました。今回は、京都に6年ぶりとなる新たな三つ星が誕生し、京都・大阪で新たに二つ星5軒、一つ星19軒、ビブグルマン12軒が加わりました。総掲載数は479軒となり、京都・大阪エリアで初のソムリエアワードに加え、メンターシェフアワードとサービスアワードも発表されています。
京都では、料理旅館「美山荘」が新たに三つ星となりました。京都・大阪で新たな三つ星が誕生するのは2020年版以来で、京都の三つ星は6軒となります。2010年の初版で一つ星、翌年に二つ星となり、2021年版からはグリーンスターにも選ばれてきた「美山荘」は、自ら摘んだ山菜や川魚、きのこ、ジビエなど里山の恵みを生かした料理で知られる一軒です。近郊の食材を用い、季節の移ろいを映す情緒的な献立も、この店の特徴です。
新たな二つ星は5軒、京都から「獨歩」「東山 吉寿」「室町 唯」「徳ハ本也」の4軒、大阪から「照屋」の1軒が加わりました。日本料理の層の厚さをあらためて示す結果となっています。新たな一つ星は京都で12軒、大阪で7軒の計19軒となり、京都・大阪の両エリアで新たな顔ぶれが加わりました。
新たなビブグルマンは京都で3軒、大阪で9軒が加わりました。また、京都・大阪エリアで初となるソムリエアワードには、大阪の「ルイーズ」のオーナーソムリエール、田中美希氏が選ばれています。あわせて、メンターシェフアワードは大阪の「柏屋 大阪千里山」の松尾英明氏、サービスアワードは京都の「高台寺 和久傳」の桑村祐子氏が受賞しました。
ミシュランガイド・インターナショナルディレクター、グウェンダル・プレネックは、今回のセレクションについて次のようにコメントしています。
「新たなセレクションは、京都と大阪の更なる進化を証明しています。新三つ星や新二つ星5軒、新一つ星19軒の誕生という躍動するセレクションは、インスペクターたちを驚かせました。ミシュランガイドにおいしい料理を示す星の登場から100周年を迎えてなお、変わらぬ独自の評価メソッドでおすすめの飲食店・レストランの紹介を続けています。同時に、ミシュランキーによるホテルセレクション、また、今年からミシュラングレープによる優れたワイナリーの紹介も始まります。ユーザーの豊かな体験をサポートする、唯一無二のデジタルプラットフォームを目指して、今世紀も進化を続けます」
【ミシュランガイド京都・大阪2026概要】
京都:掲載数 244軒
三つ星 6軒( プロモーテッド1軒)
二つ星 19軒( プロモーテッド4軒)
一つ星 73軒( プロモーテッ5軒/New 7軒)
ビブグルマン 47軒( New 3軒)
セレクテッドレストラン 99 軒( New 14軒)
グリーンスター 10軒
大阪:掲載数 235軒
三つ星 3軒
二つ星 12軒( プロモーテッド1軒)
一つ星 66軒( プロモーテッド3軒/New 4軒)
ビブグルマン 59軒( New9軒)
セレクテッドレストラン 95軒( New 16軒)
グリーンスター 3軒
星付きレストラン
25軒の新たな星付きレストランが誕生しました。セレクションをご紹介します。
美山荘/Miyamaso 京都
(三つ星/日本料理)プロモーテッド
木々が揺れ、川がせせらぎ、野鳥がさえずる音の情景。花脊の摘み草料理に四季の移ろいを映す。芽吹いた野草や山菜、生命力を宿す川魚や野生肉。里山の恵みを享受したい。
徳ハ本也/Tokuha Motonari 京都
(二つ星/日本料理)プロモーテッド
野趣と繊細を料理に表現する。その代表例が囲炉裏焼のように立てて焼く焼物を考案。料理人の視点と技術により、滋味を引き出している。
東山 吉寿/Higashiyama Yoshihisa 京都
(二つ星/日本料理)プロモーテッド
毎月替える献立はメイドイン自分自身。根本を守り、創意により型を破り、離の境地で新たな道を切り拓く「守破離」が主題。
室町 唯/Muromachi Yui 京都
(二つ星/日本料理) プロモーテッド
おまかせに歳時の移ろいを映す。八寸を欠かさないのも、月毎の行事や風習を伝えるため。作りたてのおいしさを理念とし、食事は炊きたての白ご飯。
ひがしやま 司/Higashiyama Tsukasa 京都
(一つ星/日本料理)プロモーテッド
日本料理の枠に縛られず、食べ手の喜びが最優先。自由自在な発想から、だしや味噌を用いて予測できない流れに惹きつけられる。
宮川町 ほった/Miyagawacho Hotta 京都
(一つ星/日本料理)プロモ―テッド
石畳の筋にお茶屋や置屋が軒を連ね、雅やかな空気が漂う。ありきたりではない流れの献立、格式に縛られない料理。頼もしい店主の手仕事が心をくすぐる。
よこい/YOKOI 京都
(一つ星/日本料理)プロモ―テッド
料理は食材の組み合わせと献立に個性を表す。魚や野菜に果物を合わせ、素材の甘みと酸味で抑揚をつける。客に寄り添い柔軟な発想で自分らしさを追求している。
即今 藤本/Sokkon Fujimoto 京都
(一つ星/日本料理)プロモーテッド
自己を修練させる道として、茶道、華道、書道に勤しむ店主。雑念を払う禅語の即今、いまを大切に。料理、室礼、もてなし、万事に気を配る。
ジェルモーリオ/Germoglio 京都
(一つ星/イタリア料理)プロモ―テッド
北イタリアと京都で腕を磨いたシェフ。郷土料理のレシピに京都の食材を書き足し、独自性を追求する。日本の四季を取り入れながらイタリアで体験した味を再構築している。
ムベ/MUBE 京都
(一つ星/日本料理)New
近江の発酵食を取り入れるのが自分らしさ。熟れ鮓、魚醤、味噌も仕込む。発酵特有の風味を抑え、現代の味覚に合わせる。先人の知恵が生んだ食文化を未来へと繋ぐ。
東山 緒方/Higashiyama Ogata 京都
(一つ星/日本料理)New
「緒方」が弟子の活躍の場として開いた支店。一枚板のカウンターで料理人達が息を合わせ、もてなしてくれる。野趣あふれる料理は師匠譲り。
萬寿寺はくらん/Manjuji Hakuran 京都
(一つ星/日本料理)New
長崎の味覚を織り交ぜたおまかせ。故郷の魚を造りや煮物椀で振舞う。ハトシ、五島うどんは慣れ親しんだ郷土料理。割烹の技で大衆の味を昇華させる。
韓式料理ピョリヤ/Korean Restaurant Byeoleeya 京都
(一つ星/韓国料理)New
ソウルで学んだ宮廷料理に創意を吹き込む。コースは薬食同源の理念に基づく。京都の野菜で仕込むナムルやキムチなど日韓の素材を掛け合わす。
照屋/Teruya 大阪
(二つ星/日本料理)プロモーテッド
心を配るのはだしの調和。淡味に仕立て、素材感を引き立てる。素朴ながら目には映らない仕事が個性を与える。骨董や現代作家の器を愛でながら、季節を味わいたい。
十皿/Tosara 大阪
(一つ星/現代風料理)プロモ―テッド
一冊の本、「十皿の料理」が人生の道標になった。著者の人生観や価値観に感銘を受けたシェフは、自然界と生産者の魅力を十皿のコースで表す。
アトリエ ハナダ/atelier HANADA 大阪
(一つ星/中国料理)プロモ―テッド
数々のコンクールで創作性を育んできた店主。独自の中国料理を生み出している。調理の音、香りを届けるダイニングは、アトリエと呼ぶのにふさわしい。
浮田町 いま/Ukitacho Ima 大阪
(一つ星/日本料理)New
法善寺横丁の日本料理店で研鑽を積んだ。これまでの経験を結集し、「いま」の自分の料理を表現。修業先の模倣に留まらず、自らの道を歩んでいる。
鮨 重永/Sushi Shigenaga 大阪
(一つ星/寿司)New
主人自ら筆を執った看板。薩摩切子の酒器は鹿児島出身ゆえ。魚は主に九州から直送。鶴橋や黒門の市場でも選ぶ。時には、とろを塩で握り印象付ける。玉子焼にも職人技が冴える。
スペシャルアワード
メンターシェフアワード
「柏屋 大阪千里山/Kashiwaya Osaka Senriyama」料理長 松尾英明氏
メンターシェフアワードとは、自身の仕事やキャリアが手本となるようなシェフに授与されます。後進の育成にも力を注ぎ、指導者として熱意をもって助言し、レストラン業界の発展に貢献する料理人・シェフを称える賞です。
松尾英明氏は、大阪の三つ星かつグリーンスターの「柏屋 大阪千里山」で、多くの門弟を育ててきました。海外からの研修生にも日本料理の技術と本質を伝え、地域の料理人による研究会や調理師学校でも後進の育成に力を注いでいます。日本料理の将来を見据えた継続的な取り組みが、今回の受賞につながりました。
ソムリエアワード
「ルイーズ/LOUISE」オーナーソムリエール 田中美希氏
ソムリエアワードは、ワインの専門知識やサービス技術に優れ、料理との組み合わせを熟知し、ゲストに的確なアドバイスをするスペシャリストに授与されます。ワインを通してレストランでの体験を特別なものにしています。
田中美希氏は、京都・大阪エリアで初となるソムリエアワードに選ばれました。大阪のセレクテッドレストラン「ルイーズ」のオーナーソムリエールとして常にゲストを迎え、スパイスの香りやフルーツの酸味を生かした料理にワインを調和させます。フランスワインへの深い理解と、きめ細かなサービスは、訪れるゲストに確かな満足を届けています。
サービスアワード
「高台寺 和久傳/Kodaiji Wakuden」桑村祐子氏
サービスアワードは、訪れる人を心地良くすることができる、おもてなしに優れたスタッフに授与されます。プロフェッショナルかつ魅力的であり、レストランでの体験が特別なものになるような接客を心がけています。
桑村祐子氏は、京都の二つ星でグリーンスターでもある「高台寺 和久傳」をはじめとする、和久傳グループの代表を務めます。京丹後に生まれ育ち、学生時代から母とともに料亭の仕事に携わってきました。大学卒業後は大徳寺の塔頭に住み込み、掃除や畑仕事を通じて謙虚さと感謝の心を学び、「室町 和久傳」の開業を任されたことを機に家業へ就きました。その後、複数の店舗でサービスを主導し、創業地の京丹後では植林による森の再生にも取り組んでいます。人、自然、未来に目を向けながら、料亭文化を今の時代へとつなぐ姿勢が、今回の受賞につながりました。
ミシュランガイドをもっと楽しもう
楽しみ方①ミシュランガイドホテルセレクション
ミシュランガイドのホテルセレクションには、世界6,000軒以上のホテルが掲載されています。どれひとつとっても、単に宿泊するだけではなく、ゲストに特別な体験を提供する施設。その中でもミシュランキーは、レストランにおける星のように、特に優れたホテルに授与されます。
選び抜かれたセレクションからとっておきのホテルを探して、そのまま予約やお気に入りに保存も可能。
素晴らしい美食体験と共に、素晴らしい滞在をぜひお楽しみください。
日本全国のミシュランキーホテル全リスト
楽しみ方② ミシュランガイド公式アプリ
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