2026年4月23日、「ミシュランガイド京都・大阪2026」の新たなセレクションが発表されました。インスペクターは、京都・大阪で体験した数々のダイニングエクスペリエンスから特に記憶に残る料理を選びました。
インスペクターから共有されたリストは、その季節だからこそ味わえる一品、伝統を受け継いだ料理、シェフの経験や感性から生まれたものなど、バラエティに富むセレクションとなっています。
関連記事:「ミシュランガイド京都・大阪2026」京都に6年ぶりの新たな三つ星を発表
「季節の暖かいサラダ」
コガ/KOGA 京都
ミシュランガイド京都・大阪2026 一つ星
鷹峯の野菜を使った温かいサラダ。30種もの野菜が器を彩る。焼いたり、茹でたり、それぞれに適した調理を施し、甘み、苦み、酸味など持ち味を引き出す。玉葱のソースが味のつなぎ役。季節の香りで料理の印象を残す。
「前菜盛り合わせ」
韓式料理ピョリヤ/Korean Restaurant Byeoleeya 京都
ミシュランガイド京都・大阪2026 一つ星
朝鮮王朝時代の宮廷料理から着想した前菜の盛り合わせ。たくさんの小皿で料理が並ぶ宮中の食膳を二段の重箱で表現する。五味五色に基づいた品々を色鮮やかに盛り込む。韓国の伝統ともてなしを体感できる。
「鮎の生春巻」
ひがしやま 司/Higashiyama Tsukasa 京都
ミシュランガイド京都・大阪2026 一つ星
ベトナム料理から着想した柔軟な発想力。子持ち鮎をライスペーパーで包み、揚げることで香ばしさが生まれる。生地の中に酢味噌や大葉を忍ばせるのは、味と香りの足し算。ベトナムと日本の食を包み込んでいる。
「とうもろこしの葛豆腐と蒸し鮑」
室町 唯/Muromachi Yui 京都
ミシュランガイド京都・大阪2026 二つ星
秋の気配が漂う長月の先付。中秋の名月にちなみ、葛豆腐を月に見立てるのが風流。葛豆腐の滑らかな食感と、とうもろこしの自然な甘みが心地よい。じっくり蒸した鮑はやわらかく、鮑だしの煮こごりと調和している
「こっぺ蟹のにゅうめん」
東山 吉寿/Higashiyama Yoshihisa 京都
ミシュランガイド京都・大阪2026 二つ星
冬の解禁が待ち遠しいこっぺ蟹は子持ちずわい蟹のこと。甲羅を器に、蟹身、内子、外子がたっぷり。半田にゅうめんには、葛打ちした蟹だしが絡む。蟹殻を炙った香りが店内を満たし、一層の食欲が湧く。
「鮎の踊り揚げとトマトのすり流し」
八盂/Hachi 大阪
ミシュランガイド京都・大阪2026 一つ星
銀彩の器に映える若鮎の踊り揚げ。あしらいは、丸茄子と蓼の葉。トマトのすり流しに酢を合わせたトマト酢で味わう。香魚とも呼ばれる鮎の香りに、トマトの青い香りを重ねた発想が素晴らしい。
「淡路島レタスとアグー豚のしゃぶしゃぶ」
十皿/Tosara 大阪
ミシュランガイド京都・大阪2026 一つ星
レタスは淡路島で農家を営む両親が育てた。アグー豚は低温で火を入れ、そこに昆布だしのコンソメを注ぐ。山椒の風味も爽やか。レタスと豚のしゃぶしゃぶを、会席の椀物のように創作している。
「鱧の天ぷらと焼き松茸」
照屋/Teruya 大阪
ミシュランガイド京都・大阪2026 二つ星
明時代の呉須赤絵皿で振舞う秋の出会いもの。鱧の天ぷらにおろしポン酢。香ばしく炭火で炙った松茸を贅沢に盛り、銀杏を添える。計算された冷温のバランス。繊細かつ大胆な仕立てで、秋の味覚を堪能させてくれる。
「KAWACHI DUCK」
アトリエ ハナダ/atelier HANADA 大阪
ミシュランガイド京都・大阪2026 一つ星
北京ダックをモダンな発想で昇華させた一皿。大阪で育てられた合鴨を使う。香ばしく焼いた皮から脂の旨みが広がり、オリジナル味噌と調和する。 鴨をモチーフにした野菜のピクルスにも遊び心がある
「大根 フォワグラ 穴子」
エンパティ/Empathie 大阪
ミシュランガイド京都・大阪2026 一つ星
フォワグラと穴子の一品を定番とし、季節の仕立てに。初冬はフォワグラのソテーと穴子の白焼きに、牛のコンソメを流す。温かいスープにフォワグラの旨みが溶け込む豊潤な味わい。クラシカルな技法を大切にしている。
Header image: © the MICHELIN Guide